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Excelデータを簡単インポート!Forguncy(フォーガンシー)で作るデータベース登録システム

Excelデータを簡単インポート!Forguncy(フォーガンシー)で作るデータベース登録システム

Excel関数もグラフも使えて画面も変更できる、ノンプログラミングWebシステム開発ツール「Forguncy(フォーガンシー)」。

今回はForguncyを用いてExcelファイルのデータをデータベースに移行する方法をご紹介します。

↓↓ 前回の記事はこちら ↓↓

現在たくさんの企業様でデータの管理にExcelが使用されていますが、Excelにあるデータを一件ずつデータベースに登録することは非常に手間がかかります。ですが、Forguncyを用いればボタン一つでExcelファイルからデータベースに既存のデータを登録することができます!
データベースに登録されることで、他のデータと組み合わせて閲覧することや別ファイルで使用するときに手動でExcelのデータを更新する必要がなくなります。

今回はExcelの住所録をインポートしてデータベースに登録するシステムを作ります。
まずはExcelで住所録を作成します。

住所録Excelファイル

インポート元のExcelファイルの作成が終わったら、ここからがForguncyのファイルの作成になります。

次に、データの入れ物となるデータベースを作成しましょう。
新規ファイルを作成し、ナビゲーションウィンドウのテーブルを右クリックして「新しいテーブルの作成」を選択します。

ナビゲーションウィンドウ

テーブルを作成したら右クリックで名前の変更をして、テーブルの項目を追加します。今回は全てテキスト型で作成します。

住所録マスタ

住所録マスタ

これでデータベースの設定は完了です。

次にページの名前を「住所録」に変更します。
変更したらページを開き、上5列を選択して、上部メニューより画像→背景画像をクリックします。

住所録マスタ_2

背景画像の選択ウィンドウが出るので、バナーの項目よりヘッダーにしたい画像を選択します。今回はグレーの背景を選びました。

住所録マスタ_3

ヘッダーの画像を選択すると背景画像が挿入されました!

住所録マスタ_4

Forguncyではデフォルトで画像が用意されているので、そちらを使用することができます。
今回はヘッダーの画像をご紹介しましたが、背景やワンポイントアクセントになる装飾用など様々な画像が用意されています。ぜひ用途に合わせて使用してみてください!

住所録の文字を入れたらヘッダーは完成です。

住所録マスタ_5

続いてはリストビューの作成をします。
リストビューの作成したい領域を選択して「住所録マスタ」をドラッグします。

リストビュー
リストビュー_2

リストビューの領域が作成されたので、「住所録マスタ」の各フィールドをドラッグしてリストビューの項目を作成します。

リストビュー_3

これでデータを入れるデータベースのテーブルと、そのデータを表示させるリストビューは完成しました。

次は実際にデータを取り込んでみましょう!
リストビューの上部に「Excelからインポート」というボタンを作成し、右クリックよりコマンドを選択します。

リストビュー_4

リストビュー_5

コマンドのウィンドウが立ち上がるので、データベース→Excelインポートを選択します。

リストビュー_6

自動でリストビューの項目が入力されますが、Excelファイルの1行目とは異なるので修正が必要となります。

リストビュー_7

Excelファイルでは1行目のヘッダーに改行が含まれているので、同じようにForguncyの「Excelのヘッダー名」を変更します。
セルでエンターキーを押すことにより改行されます。
このようにForguncyではヘッダーのセル内で改行があってもインポートをすることが可能なのです!

リストビュー_8

ここで注意点なのですが、ForguncyのExcelファイルのインポート機能では1行目を基準にしてデータの取り込みをします。
なので、下記の画像のようにヘッダーが2行になっていると意図した通りに読み込むことができません。また、同じヘッダー名称が重複している場合は一番左側の列のデータのみ取り込んで、右側に記載されている列はインポートされません。

リストビュー_9

インポートをするコマンドを持つボタンの設定が完了したので、実際にインポートできるかデバッグの実行をしてみましょう。
メニューのホームより、デバッグの開始ボタンをクリックします。

リストビュー_10

下記のようにプログラムが起動しますので、さっそく用意したExcelファイルをインポートしてみましょう。

リストビュー_11

「Excelインポート」ボタンをクリックして、最初に作成したExcelファイルを選択して開きます。

リストビュー_12

インポートを完了したメッセージが表示され、OKをクリックすると自動でIDが採番されます。
これでExcelファイルのインポートをすることができました!

リストビュー_13

さて、住所録は住所やメールアドレス、電話番号などが変わった場合には古いデータを破棄して上書きをする必要があります。
更新データを今のプログラムのままインポートをすると、全てのデータが新しく追加される状態のままになってしまっています。
なので、住所録の更新をする場合は、新しいデータは追加して既存のデータは新しいデータに入れ替える必要があります。

試しに更新用のExcelファイルを作成しました。

更新用Excelファイル

このデータは新規追加するデータと更新するデータが混在しています。

更新用のデータをインポートしてみると、下記の画像のようにすべてのデータが最後のデータの後ろに追加されてしまいます。

更新用データインポート

住所録を最新のものに更新するためにはExcelファイルのインポートの設定を変更する必要があります。
「Excelからインポート」ボタンを右クリックして、インポートモードを「マージ」に変更し、一意となる列をE11のセルに設定します。
リストビューにあるE11のセルは「住所録マスタ」のテーブルでは「お名前」のフィールドに該当します。
一意となる列は重複のないキーとなり、この「お名前」の値を見て更新処理がされます。

更新用データインポート_2

インポートモードのマージとは一意となる列を基準にして、一致するものがなければデータの追加をします。
逆に一致するデータがある場合は既存のデータを更新します。更新のないデータはそのまま何もせず保持されます。
今回はお名前を一意の列として設定しましたが、一番上ではなく他の項目を選択することもできます。

それでは先ほどの更新用のExcelファイルをインポートしてみましょう。
更新用のExcelファイルをインポートするとメッセージが表示されます。黄色の部分が更新されたデータで、未採番のものが新規に追加されたデータです。

更新用データインポート_3

OKをクリックするとリストビューの更新の確定がされ、データの更新と採番がされます。

更新用データインポート_4

このようにForguncyではただデータを追加するだけでなく、マージをすることもできます。
Excelファイルで一度設定すれば、一度にたくさんのデータを登録することが可能です!

今回は住所録を作成しましたが、住所録に加えて商品データや販売データを組み合わせることによって販売集計や見積書などのシステムを作ることもできます。
ForguncyではExcelファイルで管理している既存のデータをデータベースに取り込むことができますので、ぜひ活用してみてください!