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Forguncy(フォーガンシー)で作った予実管理システムを使いやすくカスタマイズ!

Forguncy(フォーガンシー)で作った予実管理システムを使いやすくカスタマイズ!

Excel関数もグラフも使えて画面も変更できる、ノンプログラミングWebシステム開発ツール「Forguncy(フォーガンシー)」。

今回は、Forguncyで作成した仕入管理システムの一部を抜粋し、グラフとピポットテーブルの作成方法をご紹介します。

↓↓ 前回の記事はこちら ↓↓

Forguncyは、独自のシステムをExcelと同様に作成することが出来ます。 Webの管理、業務作業の効率化の他にも、システムを使いやすくする機能が多くあります。 今回は、Forguncyで作成した予実管理システムの一部を抜粋し、Excelデータをインポートしテーブルの作成、リストビューの表示方法、ピポットテーブルの多段表示する方法をご紹介します。

<予実管理システム>  今回、使用している予実管理システムの概要(下図赤枠に関する)をご説明いたします。

1.画面
 (1)メインメニュー画面
 「予算」、「実績」、「予算実績」の画面に遷移します。

メインメニュー画面

 (2)実績値集計画面
  ピポットテーブルを使用し、実績値の集計を多段表示しています。

実績値集計画面

 (3)予算実績一覧画面
  リストビューを使用し一覧表示で予算実績値を表示しています。

予算実績一覧画面

 (4)予算実績集計画面
  リストビューを使用し多段表示で予算実績値の集計を表示しています。

予算実績集計画面

2.使用しているテーブル
 (1)予算管理テーブル

予算管理テーブル

 (2)実績管理テーブル

実績管理テーブル

 (3)科目マスタテーブル

科目マスタテーブル

 (4)組織マスタテーブル

組織マスタテーブル

 以下、(1)~(4)のテーブルからビューを作成し、集計にも使用しています。

 (5)V予実一覧

V予実一覧

 (6)V予実一覧_多段

V予実一覧_多段

Excelのデータをテーブルに設定
まず始めにExcelからテーブルを作成します。
管理情報は、エクセルで保持していることも多いかと思いますが、Forguncyでは、Excelのデータで簡単にテーブルを作成することが出来ます。

1.メニューバーの「Excelからテーブル」を選択します。

Excelからテーブル

2. 「参照」ボタンを押し、ファイル名を選択します。

「参照」ボタンを押し、ファイル名を選択

3.「OK」ボタンを押し、次に進みます。

「OK」ボタンを押す

4.インポートしたいシートにタブを切り替え、「現在表示されているシートをインポート」をチェックし「次へ」ボタンを押します。

「現在表示されているシートをインポート」をチェックし「次へ」

5.「先頭行をフィールド名として使う」にチェックを入れ「次へ」ボタンを押します。

「先頭行をフィールド名として使う」にチェックを入れ「次へ」

6.各フィールドに、型、インポートするかどうかの設定を行います。
 設定するフィールドを選択します。
 IDは自動で生成される為、ここでは「インポートしないにチェック」をしました。

「インポートしないにチェック」

 組織コードを始めとしたその他の項目はデータ型を設定し、インポートを行います。
 全ての項目を設定後、「次へ」ボタンを押します。

「次へ」

7.最後にテーブル名を入力し、「完了」ボタンを押します。

「完了」

テーブルが作成されました!

テーブルが作成されました

今回はこのようにして、Excelで作成済みのデータを元に4つのテーブルを作成しました。
次に、ベースが出来たところで、以下の画面を作成していきます。

・実績値集計画面でピポットテーブルを使用した実績値集計の多段表示の作成。
・予算実績集計画面でリストビューを使用した予算実績集計の一覧、多段表示の作成。

テーブルをリストビューに表示

1.ページにリストビューを作成する範囲を指定します。

ページにリストビューを作成する範囲を指定

2.メニューバーの「リストビューとして設定」を選択します。

メニューバーの「リストビューとして設定」を選択

3.「実績管理」テーブルを選択し、「OK」ボタンを押します。

「実績管理」テーブルを選択し、「OK」

4.リストビューが作成されます。

リストビュー

この手順の他、クリック&ドロップで作成することも出来ます。

ナビゲーションウィンドウにあるテーブルの「実績管理」をクリックし、そのままリストビューを作成する範囲までドロップします。

「実績管理」をクリック

5.リストビューにテーブルデータを連結します。  連結するセルをクリックし、右側のデータ連結部から設定します。

連結するセルをクリックし、右側のデータ連結部から設定

6.「5」番を繰り返し行い、全部で3つのリストビューを作成します。

 (1)ピポットテーブル用
  実績管理テーブル

 (2)一覧表示用
  V予実一覧

 (3)多段表示用
  V予実一覧_多段

ピポットテーブル多段の作成

1.ページにピポットテーブルを作成する範囲を指定します。

2.画面上部の「ホーム」の「セル型」で「ピポットテーブル」を選択します。

「ホーム」の「セル型」で「ピポットテーブル」を選択

3.画面右側にある「ピポットテーブルの設定」を選択し、ピポットテーブルの詳細を設定します。

「ピポットテーブルの設定」を選択し、ピポットテーブルの詳細を設定

 (1)ピポットテーブル設定

ピポットテーブル設定

①データソースとするリストビューには、リストビュー1の実績管理テーブルを指定します。
②列、行、値に追加したフィールを設定します。

 ・列:月
  ・行:事業部、部、課、科目
  ・値:合計金額(合計)
  ※合計金額のリストを表示し、「フィールドの設定」で以下を指定します。
  ・「値フィールドの集計」:合計
  ・書式設定:桁区切り

列、行、値に追加したフィールを設定

 (2)「その他」タブに切り替え、「固定しない」に指定します。

「その他」タブに切り替え、「固定しない」に指定

4.画面右側の「その他」で「すべての小計をグループの末尾に表示する」のチェックを外します。

「すべての小計をグループの末尾に表示する」のチェックを外す

5.画面右側の「スタイルの設定」を選択し、列幅を自動に指定します。

「スタイルの設定」を選択し、列幅を自動に指定

ピポットテーブルが完成しました。

ピポットテーブル

このようにして、Excelと同様の方法で展開/折りたたみのピポットテーブルが作成できます。
今回は、起動時に「全て展開」を指定していますが、項目ごとに「展開しない」を設定することが可能です。また、セルスタイルを変更することで、より見やすい表を作成することが可能となります。

セルスタイル

リストビュー一覧表示の作成

予算実績一覧画面では、月ごとに「予算」、「実績」、「消化率」、「差」を表示するため、月を大項目とし4つを中項目として表示しています。列の設定によってより見やすい一覧を作成します。

1.リストビューを表示する範囲を指定し、「V予実一覧」を設定します。

2.リストビューの上で右クリックをし、「リストビュー設定…」を選択します。

「リストビュー設定…」を選択

3.列ヘッダーの行数を「2」に設定します。

列ヘッダーの行数を「2」に設

 リストビューは、以下の表示になります。

リストビュー

  緑で表示されている箇所(列)が2段になっています。

4.データ連結をする箇所を結合します。その際、項目箇所も結合されますので列の部分だけ解除します。

データ連結をする箇所を結合

5.次に中項目の箇所のみ結合します。今回は4つの中項目を作成するので、同様に残り3つを作成します。

中項目の箇所のみ結合 同様に残り3つを作成

6. 最後に大項目となる箇所を選択し、結合します。

大項目となる箇所を選択し、結合

7.各セルにデータを連結し、表示が完成しました。

各セルにデータを連結

リストビュー多段表示の作成

予算実績集計画面では、事業部を大項目、部、課、科目、分類を小中項目とし、表示しています。
通常の一覧表ですと、以下の画面になります。

リストビュー多段表示の作成

同じ内容が表示され、見えづらくなっています。
赤枠内で同じ内容の項目をまとめ、見やすい表に変えていきます。

1.まとめる項目のセルを選択します。

まとめる項目のセルを選択

2.メニューバーの「デザイン」を選択し、「セルの自動結合」にチェックを入れます。

「セルの自動結合」にチェック

3.他の項目も「1」と「2」を繰り返し行い設定していきます。
 今回のように複数ある場合は、「事業部、部、課、科目、科目名」を選択して設定することが出来ます。

「事業部、部、課、科目、科目名」を選択して設定

リストビューの多段表示が完成しました。

リストビューの多段表示が完成

Forguncyは、今まで使用していたデータを簡単に取り込むことが出来るので、時間をかけずに画面を作成していくことが出来ます。
また、ピポットテーブル、リストビューは、少し手を加えることで、より見やすい表を作成することが出来ました。
このようにして独自の使いやすさを求めた画面を作成することをお勧めします。