社内業務をForguncyでシステム内製化。
部門間Excelによる非効率を無くすことを目標に


カルビー株式会社
DX推進本部 情報システム部 システム企画課
課長 稲手 信吾 様(写真左)
井原 史晶 様(写真右)
主な事業内容:スナック菓子及びシリアル食品の製造・販売等
>>カルビー株式会社様 ホームページはこちらForguncyを導入した背景や目的を教えてください
主にExcel業務のシステム内製化ツールとしてForguncyを導入しました。
当社では2016年に実施した基幹システムの大幅な刷新により、受注発注や会計などの業務効率化に一定の成果を上げています。一方で、まだ様々な部署が紙やExcelでの転記作業を行っている状況もあり、当該業務の効率化が課題となっています。
当社ではシステム開発は主にITパートナー様に依頼をしておりますが、規模が小さいものや、プロセス自体が固まっていないものに関しては、投資対効果の面などから外注することが難しいため、内製により低コストかつスピーディーにシステム開発可能にしたいと考えていました。
RPAやワークフローなどのシステムを導入してこのような業務のシステム化を進めていましたが、Excel系業務のシステム化が置き去りになっており、Excelを上手くシステム化できるツールを探していたところ、Forguncyを見つけました。
Forguncy導入の決め手は何ですか?
今までExcelで行っていた業務をWebシステム化しようとすると、多くの場合、Excelよりも操作性が悪くなってしまいます。エクセルの操作性を生かすために、エクセル入出力(エクスポート・インポート)の仕組みをシステムに組み込もうとすると、構築コストが嵩みます。
Forguncyは、コピー&ペーストによる複数セルへの一括入力など、Excelに近い操作性のWebシステムを作ることができ、また、エクスポート・インポートの仕組みも簡単に実装ができます。まさにこのようなツールを探していました。
様々なツールを比較検討した中で、Forguncyは、最も機能が豊富であった点、かつ、当社の規模で多くのユーザが利用する場合にコストメリットが得られるライセンス体系であった点が、導入の決め手となりました。
Forguncyの活用状況について教えてください
最初に作ったアプリは、販売見通し管理のシステムです。もともと、ある支店がExcelで運用していた業務だったのですが、それを全国の支店で活用することになりました。しかしExcelだと重くなってファイルが開かない、データを全社で共有化できない等の問題があり、Forguncyでのシステム化を行いました。このアプリは現在、全国の支店の営業担当者が利用しています。
その他、開発部門での使用原材料管理のアプリや、POSデータ管理のアプリ、工場日報のアプリ、工場における教育記録の管理アプリなどの構築を行っています。

Forguncy活用の課題はありますか?
情報システム部による内製のみでなく、業務部門自身によるシステム内製ツールとしても活用していきたいと考えています。Forguncyは、ある機能を実現する上での実装方法の選択肢が多く、自由に作ることができてしまう反面、ある程度ルールや制限を設けて統制をかけないと、運用しづらい状況に陥る懸念を感じています。
開発ガイドラインの作成や、共通的なマスタや機能は情報システム部が用意して提供することなどを検討しています。
Forguncyを実際に導入された現場では、どのような意見がありますか?
従来、エクセルで運用していた部署のユーザからは、システム化されたことで、他部署の状況もよくわかるようになった、など肯定的な声をいただいています。
また、内製で対応している為、要望を受けてから短いスパンで改善を繰り返すことができているのですが、この点も、徐々に使いやすくなっている、との声につながっています。
サポート(コネクティル含む)への要望はありますか?
外部環境の変化や業務部門の要求に対して迅速にシステムで対応していくには、情報システム部だけでは手が足りませんので、業務部門自身にシステムを作ってもらう流れは必要だと考えています。
コネクティル様は、システムを開発した経験のない当社の業務部門メンバーに対しても、丁寧に分かりやすく指導し、開発を伴走いただいており、助かっています。
Forguncy活用の今後の計画について教えてください
最終目標は社内でExcelを介して情報がやり取りされることによる、転記作業などの無駄・非効率を無くすことです。「部門間Excelの撲滅」と情報システム部内では言っております。
これは、業務の効率化という目的だけでなく、データの一元管理ということも目的にしています。
社内の各部署や個人がExcelで持っているデータをデータベースに投入して管理することにより、全体での可視化や、他部署での二次利用につなげることができると考えています。Forguncyはその為のツールとしても有用と考えており、今後、活用の場を広げていく予定です。
