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リストビュー データ入力規則-Forguncy(フォーガンシー)

【リストビュー】データ入力規則-Forguncy(フォーガンシー)

Excelライクなノーコードプログラミングツール「Forguncy(フォーガンシー)」。 今回は、データ入力規則についてご紹介したいと思います。

はじめに

リストビューによる一覧は、おおきく二通りのパターンで設計されます。

1.リストビューでデータの直接入力を行わない。

2.リストビューでデータの直接入力を行う。

各パターンで、標準的な画面設計の一例を以下に示します。

1.リストビューでデータの直接入力を行わない 場合

編集を許可オフ

リストビュー上で直接入力を行いません。

代わりに、編集のための機能を呼び出す設計をすることが多いです。

以下の例では、エクセルからのインポートや、対象行の編集を別画面にて行う設計になっています。

ワンクッション操作が入ることで、誤操作を防ぎます。

エクセルインポートにより、データを一括挿入します。誤った値を制限するため、「入力規則」を適用することができます。

遷移先の画面設計例

見積番号

2.リストビューでデータの直接入力を行う 場合

編集を許可オン

リストビュー上で直接入力を行います。

間違ったデータで更新されることがないよう、設計に工夫が必要です。

ユーザ操作「ダブルクリック」により、リストビュー上の対象列に対して直接入力を行うことができます。

リストビューの「編集を許可」の設定内容にかかわらず、リストビューの各列に「データの入力規則」の設定ができることに注意してください。

※入力規則が設定されている場合、リストビューで直接入力する以外にも、コマンド内の処理により入力操作相当の処理が行われた場合にも、検証が行われます。

※Forguncy8から追加されたデータベースの更新コマンドのオプション「コマンド実行前にセルのデータ入力検証を行う」によっても、検証が行われます。

■アプリケーション実行時、リストビューに直接入力を可とする設計手順

①対象のリストビューを選択し、[リストビューツール]の[デザイン]タブから、[更新処理]-[編集を許可]にチェックを入れます。

※対象のリストビュー上で右クリックして表示されるコンテキストメニューから呼び出した[リストビュー設定]画面から、同等の設定を行うこともできます。

②直接入力ができる列は次の条件を満たしている必要があります。

・リストビューのデータソースであるテーブルのフィールドとデータ連結している。

※ただし関連付けによって他のテーブルのフィールドが表示されている列は対象外です。

直接編集可のリストビュー

■リストビューの列に、データ入力規則を設定する設計手順

・直接入力する場合の、データ入力規則が適用されるタイミングについて

設定した入力規則を用いて検証が行われるタイミングは、「編集状態のセルで入力値が確定した時」となります。

例えば、Enterキーを押す、タブキーでフォーカスを遷移する等の操作が該当します。

検証でエラーが発生すると、値を正しい内容に修正しない限り別のセルの編集ができません。

入力した値を元に戻す場合は、Escキーを押下します。

・設定できるデータの入力規則について

ページ上に配置する通常のセル型に対する入力規則と同等となります。

詳しくは、Forguncy8の公式ヘルプページの「データ入力規則(セル)」の説明を参照してください。

今回は、データの直接入力を行うリストビューを例に説明していきます。

①設定対象のリストビュー上の列を選択する。

②[データ]タブ上にある、[データの入力規則]をクリックします。

例1[工事名称]列に入力規則を設定します

データの入力規則

例2[許可年月日]列に入力規則を設定します

データの入力規則

③表示された[データの入力規則]ダイアログで設定を行い[OK]ボタンをクリックします。

例1[工事名称]列に入力できる文字列の長さを「1から20」の間に設定します

入力値の種類

例2[許可年月日]列に入力できる日付を本日以降と設定します。

本日の日付以上を許可、非表示行に本日の日付を取得

④デバックを実行し、アプリケーション実行の振る舞いを確認します。

範囲外の入力を行った場合の表示

例1[工事名称]列に長さ20以上の値を入力し、確定します。

入力した文字列の長さは正しくありません。

例2[許可年月日]列に過去の日付を入力し、確定します。

入力した値は正しくありません

■補足

[データの入力規則]を設定したリストビューに対して、規則外のExcelファイルをインポートした場合の振る舞いを確認します

次のような入力規則を設定します。

文字列長が1-20の間、本日の日付以上を許可(過去の日付を許可しない)、非表示行に本日の日付を取得

インポートボタンに、Excelインポートコマンドを設定します。

Excelインポート

不正なデータを持つExcelインポート用のファイルを用意します

長さ21の文字列、過去の日付

デバッグを起動し、インポートを実行します

インポート

Excelインポートコマンドで、入力規則による検収が行われ、エラーメッセージが表示されました。

入力規則によって検出されたエラーです